メインコンテンツに移動

コロナサーフとは

表面清浄度測定器コロナサーフは、フランスHEFグループで開発されたユニークな表面電位測定装置です。
コロナ放電による電荷付与とケルビンプローブによる表面電位測定を組み合わせることによって、汚れや酸化、腐食などの金属表 面の変化を感度よく検知することができます。
金属表面の清浄度管理は、あらゆる表面処理や接合加工において品質の信頼性を確保するために非常に重要な課題です。
金属部品や金型の表面は、機械加工や研削・研磨加工、放電加工、熱処理、洗浄などの履歴を経て最終的な表面処理(たとえばPVDコーティング・めっき・塗装)工程にまわってきます。
この時の金属表面は砥石の状態や洗浄液の状態などによって必ずしも一定の表面品質を保っているとは言えません。
目に見えない表面変質層や、工程間の保管環境による腐食などによって後工程の表面処理に密着不良が発生すると、最終工程であるだけに大きな生産コスト増大に直結します。
コロナサーフは生産現場で簡単に使用でき測定時間も数分と短いため、こうした生産現場での品質管理に力を発揮します。
一方コロナサーフは表面電位測定ですので、測定しているのは測定プローブ(金)との間の金属表面での電子のやり取 り(授受)です。
汚れの種類など元素に関する情報は直接には得られません。
従ってコロナサーフの測定データが何を物 語っているかを正しく理解するには、他の分析手段も併用して多くのデータ蓄積が必要となります。
また、これまで表面 清浄度の評価によく用いられてきたのは液滴の接触角測定や濡れ指数の測定などであり、コロナサーフとは測定原理がま ったく異なります。